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ランドセル選びで後悔しやすい5つのポイント | 先輩ママの失敗談と対策

子さまの小学校入学準備のなかでも、「ランドセル選び」は特に悩ましいイベントですよね。
6年間毎日使うものだからこそ、納得のいく最高の逸品を選んであげたいもの。
しかし、デザインや機能が多様化する現代だからこそ、「もっとこうすれば良かった…」と後悔する先輩ママの声も少なくありません。
この記事では、そんな“先輩ママたちのリアルな失敗談”とあわせて、後悔しやすいポイントを徹底解説。失敗を防ぐ選び方のコツもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
先輩ママに聞いた!ランドセル選びで後悔しやすいポイント

ここでは、ランドセル選びを経験した先輩ママたちのリアルな声をもとに、後悔しがちなポイントを1つずつチェックしていきましょう。
後悔① 素材の耐久性を気にしていなかった

毎日使うランドセルは、想像以上に過酷な環境に置かれます。素材ごとの特性や作りなどを理解していなかったために、後悔するケースは珍しくありません。
●革が切りっぱなしになっていると劣化が早い
●角が擦り切れてボロボロに
●型崩れが起きた
●うっかり部品をなくしてランドセルが破損
こんなことにならないよう、素材ごとの価格や特徴を見ていきましょう。
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| 項目 | 人工皮革(クラリーノ等) | 牛革 | コードバン | 布製(ナイロンなど) |
|---|---|---|---|---|
| 軽さ/重さ | 比較的軽い(約1,000〜1,200g) | 人工皮革(クラリーノ等)より重い(約1,200〜1,400g) | 最も重い部類(約1,400〜1,500g) | とても軽い(約900〜1,100g程度) |
| カラー/デザイン性 | カラーバリエーションが豊富で加工によって表現の幅が広い | 上質感・高級感があり、使い込むほどにツヤや風合いが増す(味が出る) | 希少性が高く、美しい光沢と高級感。価格も高め | カジュアルなデザインが多く、色や柄のバリエーションも豊富 |
| 価格の目安 | 約30,000円〜60,000円前後 | 約50,000円〜80,000円前後 | 約90,000円〜150,000円以上もあり | 約10,000円〜50,000円 |
| 保証期間の目安 | 6年保証が多い | 6年保証が多い | 6年保証が多い | 1年保証など短め |
| キズ耐性 | キズに強い | 丈夫でキズに強い。シボ加工などで小さなキズは目立ちにくい | 丈夫でキズに強い。シボ加工などで小さなキズは目立ちにくい | 擦れには比較的強いが、汚れ・破れには弱い |
| 修復のしやすさ/手入れ | 手入れは簡単。水や汚れを拭くだけでOK。 | 定期的に乾拭き、防水スプレー、クリーム等が必要。深いキズは修復が難しい | 丁寧な手入れが必須。雨や水に弱く、扱いに繊細さが求められる | 基本的に洗い不可。防水スプレーやカバーで補強。破れは修復が難しい |
| その他特徴/注意点 | 高温・直射日光・摩擦も強い。型崩れは製品の芯材による | 水濡れに弱く、シミや変形に注意が必要。重さによる負担も考慮 | 最高級素材で価格が高め。水濡れや傷に弱く、扱いに繊細さが求められる | 撥水加工されているものも多く、通気性が良い。ランドセルや軽量品に人気。変形しやすい |
6年間、雨の日も晴れの日も、地面に置かれることも想定して、お子さまの性格や通学環境に合った素材を選ぶ視点が大切です。
後悔② 派手めな色やキャラクターものを選んでしまった

「入学前は『プリンセスみたいな刺繍がいい!』と娘が熱望。でも3年生になった今、『シンプルなのにすればよかった』とボヤいています…。」(小3女子のママ)
入学前のお子さまが選ぶものは、どうしてもその時の「大好き」が詰まったデザインになりがちです。しかし、子どもの好みは驚くほど早く変化します。
特に後悔が多いポイントは、以下の2点。
●キャラクターもの
●派手な色や装飾
低学年のうちは、大好きなキャラクターのついたランドセルに心はウキウキ&ワクワク。しかし、学年が上がるにつれて「子どもっぽい」「恥ずかしい」と後悔する傾向に…。
鮮やかなピンクやキラキラの刺繍など、華やかな色や装飾も、成長するにつれて好みが変わりやすいポイント。だんだん、「もっと落ち着いた色やデザインがいいなぁ…」と後悔しやすいようです。
6年後の姿を想像するのは難しいですが、「高学年になってもこのデザイン、好きでいられるかな?」と親子で一度立ち止まって考えてみることが、後悔を防ぐカギになるでしょう。
「どうしても、好きな色が良い!」「好きなキャラクターがついてなきゃ!」という場合には、「ランドセルカバーなどのカスタム用品で代替できないか?」も考えてみてくださいね。
後悔③ 重さを意識していなかった

「うちの子は小さいから…」「子どもにはできるだけ軽くて負担のないランドセルを…」と考えていませんか?
ランドセルの重さはカタログにも記載されていますが、本当に重要なのは「体感重量」です。同じ1,200gのランドセルでも、背負いやすさの工夫次第で軽くも重くも感じます。
チェックすべきは、以下の3点。
●肩ベルト
●チェストベルト(登山リュックなどによくある胸元のベルト)
●背中のクッション
体にフィットし、重さを分散させる機能(立ち上がり背カンなど)が備わっていると、実際の重さより軽く感じられます。数字だけを比較するのではなく、必ずお子さま自身に背負わせて「痛いところはない?」と確認しましょう。
後悔④ ラン活が遅く、欲しいカラーが完売してしまった

「ラン活」という言葉があるように、ランドセル選びは年々早期化しています。人気のブランドやカラーは、ゴールデンウィークや夏休み前には完売してしまうことも珍しくありません。
スタートが遅れると、
●選べるデザインやカラーが極端に少なくなる
●焦ってしまい、冷静な判断ができない
●子どもをがっかりさせてしまう
といった後悔につながります。情報収集だけでも早めに始めて、選択肢が豊富なうちに動くのが鉄則です。
後悔⑤ 機能性をあまり気にしていなかった

ランドセルには、毎日の通学を快適にするための細かな機能がたくさんあります。デザインや色に目が行きがちですが、こうした機能の有無が6年間の使いやすさを大きく左右します。
ランドセルにあったほうが良い機能と、それがある場合、ない場合について表にまとめてみました。
| 機能 | ある場合 | ない場合 |
| 持ち手 | ロッカー出し入れ・親が持つ時に便利 | 毎回ベルトを持つ必要がある |
| ワンタッチロック | 荷物が多くても片手で閉められる | 閉め忘れや手間が増える |
| 反射材 | 夕方や雨の日の安全性アップ | 車から見えにくく危険 |
| Dカン | 鍵やパスケースを安全に固定 | 紛失のリスクが高い |
「なくても大丈夫」と思える機能でも、「あったらもっと快適だった」と感じることは多いものです。お子さんのスムーズなスクールライフのためにも、ぜひチェックしてくださいね。
後悔⑥ 安いランドセルはそれなりの理由があった
「とにかく費用を抑えたくて、ネットで2万円台のランドセルを購入。でも2年目で肩ベルトの付け根がほつれてきて…。安いのには理由があったんだと痛感しました。」(小3男子のママ)
ランドセルの価格はピンからキリまでありますが、極端に安いものには注意が必要です。価格の差は、
●素材の質
●縫製の丁寧さ
●背負い心地を左右するパーツの性能
●6年間の保証内容
に現れます。
初期費用は安くても、すぐに壊れて修理費がかさんだり、使いにくくて結局買い替えることになっては本末転倒です。6年間安心して使い続けられる品質か、しっかり見極める必要があります。
後悔⑦ サイズや保証など「6年間使う」視点が抜けていた

購入時には見落としがちな、「6年間使い続ける」という視点が抜けていたことで、収納力(サイズ)や保障についても数多くの後悔の声が聞かれます。
●収納力・サイズの後悔
○マチのサイズが1.5cm違うだけでランドセルの中がパンパン&ぎゅうぎゅうに…
○プリントが折れてしまう
○ランドセルに入らないものが忘れ物になりやすい
●カスタマイズ性の後悔
○形が特殊で市販の安いランドセルカバーが使えない
○防犯ブザーなどの取付フックが片方にしかなくて、左利きだと使いにくい
●保証内容の後悔
○6年保証で安心していたが、保証の範囲が狭かった
○修理は無料だけれど、修理するランドセルの送料に、代替品の送料もかかって意外と出費が…
ランドセルで後悔しないためにできること

では、どうすれば後悔しないランドセル選びができるのでしょうか。先輩ママたちが実践した、本当に役立ったアクションをご紹介します。
子どもと話し合いながら決める

実際に6年間使うのはお子さま自身です。親の希望を押し付けるのではなく、子どもの意見を尊重することが、ランドセルへの愛着につながります。
ただ、子どもの言う通りにするだけでは、先述のような後悔につながることも。なぜその色がいいのか、高学年になっても好きでいられるか、「6年間使う大切なパートナーだよ」ということを丁寧に伝え、親子で着地点を見つけることが重要です。
想定予算を少し上げてみる

ランドセルの平均価格は5〜6万円台。もし予算を4万円で考えているなら、少し幅を持たせて6万円くらいまでの選択肢を見てみることをオススメします。
価格が上がると、耐久性の高い素材や、背負い心地を良くする機能、丁寧な作り、手厚い保証が手に入ります。6年間(約2,200日)使うことを考えれば、1日あたりの差はわずか。初期投資を少し上げることで、「6年間の安心」を買うことができます。
ラン活は早めに始めたほうが良い

後悔しないためには、余裕を持ったスケジュールが何より大切です。
●年中さんの秋~冬: カタログ請求や情報収集をスタート
●年長さんの4月~6月: 展示会や店舗で実物をチェックし、候補を絞る
●夏休み頃まで: 購入を決定する
このスケジュールなら、人気のモデルが完売する前に、焦らずじっくり比較検討できます。
実際に使うシーンを想像し、親子で”試して”みる

展示会に参加する場合、ただ背負うだけでなく、一歩踏み込んで「実際の通学シーン」をシミュレーションすることが、後悔を防ぐ最大のポイントです。
展示会では、以下の3つをぜひ実践してみてください。
①「重り」を入れて背負ってみる:
ランドセルを背負ったときに、「重く感じるかどうか?」は大切なポイント。我が家は、お店に行く際に500mlのペットボトルを2本ほど持参し、ランドセルの中に入れて背負わせてみました。中に1kg分の荷物が入るだけでも、通学時のフィット感や肩への負担を確認できます。
②子ども自身に「開け閉め」をさせてみる:
お店で実際に、息子に錠前のロックやポケットのファスナーの開け閉めをやらせてみました。最初は少し戸惑っていましたが、繰り返すうちに一人でスムーズにできるようになり、「自分でできた!」と嬉しそうな顔をしていたことを今でも覚えています。子ども自身に試させることで使い勝手を実感できますし、その成功体験がランドセルへの愛着にもつながるでしょう。
③通う予定の「小学校の持ち物」をリサーチする:
可能であれば、入学予定の小学校に通う先輩ママなどに、「タブレットは毎日持ち帰るか」「置き勉はできるか」などをヒアリングしてみましょう。必要な収納力が事前に分かれば、ランドセル選びの明確な基準になります。
まとめ

ランドセル選びで後悔しないためには、以下のポイントが重要です。
●デザインだけでなく、素材・重さ・機能性・サイズを総合的に判断する
●6年間使うことを親子で意識し、将来の好みの変化も考慮する
●ラン活は早めにスタートし、余裕をもって比較検討する
●実際に重りを入れるなど、リアルな使用シーンを想定して試す
ランドセル選びは、お子さまの成長を祝う大切なイベントです。この記事で紹介した先輩ママたちの後悔と対策を参考に、親子にとって最高の「相棒」を見つけてくださいね。






