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意外な盲点!?「雨の日の通学」で注意したいポイントと対策






雨の季節が近づくと、気になるのが「子どもたちの雨対策」です。特に小学生以上になると1人で行動する機会が増えるため、ある程度の対策は子どもだけでできる必要があります。 そこで今回は、小学校の登下校に注目して、雨対策で注意したいポイントや過程で事前にできる対策をご紹介していきます。

「使いやすさ」だけじゃない!通学用雨具を選ぶポイント





小学生が雨の登下校で使う雨具は、「使いやすさ」以外にもチェックしておきたいポイントがあります。まずは代表的な雨具から見ていきましょう。

傘・折りたたみ傘



通学に使う傘を選ぶ時は、まず「きちんと前が見えるか」「長さは適切か」を確認しましょう。
傘を差して歩くと視界が制限され、前の人や物にぶつかる危険性が高まります。最近は一部だけ透明ビニールになっているカラフルな傘も増えていますので、子どもたちの視界を確保するのと合わせて、周りからも目立つ色にしてあげると思わぬ事故にあう可能性を下げることができます。

また、天気によっては傘を閉じて持ち歩くケースも考えられます。あまり大きすぎる傘は持ち歩くときに引きずってしまい、引っかかって転ぶ原因にもなりかねません。傘の大きさを決めるときは、お子さんの体の大きさも考慮しておくとよいでしょう。

その他にも、「濡れた傘を自分で畳めるか」「子どもの力だけで開けるか」なども事前にチェックしておくと安心です。学校によっては置き傘に折り畳み傘を指定するところもありますので、きちんと確認して入学までに練習しておくのがおすすめです。

カッパ



雨が多い時期に活躍するのが、カッパです。最近ではランドセルを背負った上から着ることのできるカッパも増えてきています。
注意しておきたいのが、「使った後の処理ができるか」というポイントです。
下校時にカッパを利用する場合は問題はありませんが、登校時にカッパを着る場合は「濡れたカッパを自分ひとりで脱げるか」「収納できるサイズに畳めるか」なども確認しておく必要があります。
ひとりで対応するのが難しいうちは、後ほど紹介するランドセル用のレインカバーと傘を併用するなど、選択肢を増やしておくと安心できますよ。

長靴



雨の日の定番・長靴ですが、小学校では学年が大きくなるにつれて使う子が減ってくるといいます。理由は様々ですが、動きづらい、サイズが大きくなると学校の下駄箱に入らない等の事情が関係しているようです。
もちろん大雨の時や雪の日など、長靴を用意しておく方が安心という場面は多くあります。
最近では防水加工のしっかりしたスニーカーなども増えていますので、実際に使う子どもたちの意見やお住いの地域の気候なども考慮しながら、適宜調整していくとよいでしょう。

親子でチェックしたい雨の日の通学路





雨の日の通学で気を付けたいポイントは、雨具だけではありません。毎日通る通学路にも、天候が悪くなるといつもと違う危険が現れる可能性があります。ここからは、親子で事前にチェックしておきたい通学路のポイントを見ていきましょう。

道幅や歩道の確認



まず確認しておきたいのが、通学路の道幅や歩道等の広さです。
雨が降っている日は傘をさすため、晴れている時よりも1人当たりに必要なスペースが広くなります。特に住宅街などの細い道は、傘をさすとすれ違うのがギリギリになってしまう場所も少なくありません。
雨の日は交通量が増える傾向もありますので、車等とすれ違う可能性があるルートは特に気を付けてチェックしておきましょう。

交差点や信号、横断歩道



交差点や信号、横断歩道も、雨や雪の日は特に気を付けたいポイントです。
先ほども触れましたが、天候が悪い日は交通量が増えたり、急いでいる人が増えたりと普段の通学時とは状況が異なります。また、横断歩道の白い部分は雨が降ると滑りやすく、転倒の原因にもなります。

「雨の日はいつもより丁寧に確認をする」「横断歩道は出来るだけ歩幅を狭くして歩く」など、親子で一緒に通学路をチェックしながら、雨の日のルールを決めておくと安心でしょう。

用意しておくと便利!雨の日用グッズ





ここまでは定番のグッズや通学路のチェックポイントについてお話してきましたが、最後は用意しておくとより便利な雨の日グッズをご紹介します。

ランドセルカバー



まずご紹介するのが、先ほども少し触れた「ランドセルカバー」です。
ここでのランドセルカバーは、ランドセルを覆う形で取り付ける雨除け用のグッズのことを指します。体全体を覆うカッパは違い、子どもでも扱いやすいサイズですので、教科書などをしっかり守りつつ、登校後の片付けの大変さも少なくすることができます。
特に傘を上手くさせない、カッパをひとりで畳めないくらいの低学年時にチェックしておくと安心でしょう。


防水お名前シール



傘などの雨具にいくら油性ペンで記名しても、何度も濡れてしまうと徐々に文字が消えてしまうというお悩みもありますよね。
特に外で使うものには「防水お名前シール」を活用するのがおすすめです。
最近では100円ショップなどでも手軽に手に入れられるようになっていますので、用途によってサイズ別に揃えておくとよいでしょう。

予備の着替え(靴下)・タオル



最後に用意しておきたいのが、予備の着替えやタオルです。
しっかり雨具を準備し、対策をしていても、どうしても雨などで濡れてしまうことはあります。下校時はともかく、登校時はそのまま授業に出なければならず、濡れたままでいると風邪などの体調不良にもつながりかねません。
靴下など最低限の着替えや乾いたタオル、濡れたものを入れる袋をセットにしてもたせておくと、万が一の場合でも安心できるのでおすすめです。

まとめ



親や先生が手伝ってきた未就学期とは違い、小学校に上がると「ひとりでできるか」がとても大切になります。その最初のステップとしても「雨の日用の通学準備」はとてもおすすめです。親子でしっかり話し合いながら、自立する準備をサポートしてあげましょう。