知っトク子育て情報

黄色い交通安全ランドセルカバー完全ガイド|付け方・カビ対策・破れた時の対処法まで徹底解説

横断歩道を渡ろうとする女の子


子どもの安全な登下校をサポートするアイテムとして、多くの小学校で広く活用されている「黄色い交通安全ランドセルカバー」

周囲のドライバーからの視認性を高める重要な役割を持っていますが、正しく取り付け、メンテナンスを行わなければ、大切なランドセルを傷めてしまう原因にもなりかねません。

この記事では、ランドセルメーカーのノウハウを交え、黄色い交通安全ランドセルカバーの安全のために知っておきたいポイントや注意点、正しい取り付け方、本革製ランドセルのカビ・色移りを防ぐお手入れ方法まで、分かりやすく網羅して解説します。


1.そもそも「黄色い交通安全ランドセルカバー」とは?なぜ必要?


黄色い交通安全カバーを付ける理由は、安全を確保するとともに「新一年生」の目印としての役割を持たせるためです。
黄色いカバー=「新一年生」という認識が広く定着しているため、周囲のドライバーや大人が注意を払うようになります。

新1年生は「小1の壁」、「魔の7歳」といわれる時期で、1人歩きデビューや登下校中に友達とふざけるなどの危険、さらに視野が大人の2/3程度しかないため信号や車が認識できない可能性があります。
また、通学に慣れないお子さまが道に迷ってしまったり、赤信号で横断歩道を渡ってしまうことなども懸念されます。
そのため遠くからでも目立つようにと黄色いカバーを義務付けている地域が多いようです。

なぜ「黄色」なのか?その由来

黄色い交通安全ランドセルカバーは、自動車が急増して交通事故が社会問題化し、「交通戦争」と呼ばれた1960年代に生まれました。
当時のドライバーを対象にした「赤・黄・青の見られやすさ(視認性)の実験」において、「黄色」が最も遠くからでも目立つことが実証されたため、1年生の帽子やカバーに黄色が採用されるようになったのが始まりです。

どうやって入手するの?

黄色い交通安全ランドセルカバーは多くの場合、地域の交通安全協会や自治体から無償で配布されます。
基本は支給されたカバーを使用しますが、配布されない地域もあるようなのでその場合は、学校側が勧めるメーカーでの購入または、自身での購入になるケースがあります。
カバーの形に地域差があるようで吊カンに結ぶタイプとランドセル全体を覆うタイプの2つで大まかに分かれているようです。

2. 【図解】黄色い交通安全ランドセルカバーの正しい付け方



黄色い交通安全ランドセルカバーには、主に以下の2タイプがあります。
  • カブセ(ランドセルのフタ)に被せるタイプ: 上部のゴムを吊りカン(フックなどにかけるためのランドセル上部の金具)に結ぶ、最も一般的な形状
  • フルカバータイプ: ランドセル全体をすっぽり覆う雨カッパのような形状
ここでは、配布されることが多い「かぶせに被せるタイプ」の取り付け手順を解説します。


黄色い交通安全ランドセルカバー

① カブセを開き、交通安全カバーをカブセ部分に通します。
② 交通安全カバーの先端の穴から、カブセの先端を出します。
③ 吊りカンにゴムをひっかけて完成です。

ユーザーの声

・交通安全カバーの色移りのリスクを考慮して、透明なカバーの上に安全カバーを取り付けています。直接ランドセルに触れないので安心感が違います。

・交通安全カバーが毎日ずれて帰宅してくるので対策として、透明なランドセルカバーを上から装着しました。隙間から交通安全カバーの余りが出てきますが、ずれる事がなくなって快適です。

よくあるトラブルと解決策


Q.ランドセルに「吊りカン」がない場合は?

A.吊りカンがない場合は背カンにゴム紐などを使って結びつけると、背カンの機能を邪魔せずに取り付けることができます。

Q.取り付けがうまくできない場合はどうするの?

A.穴が開いていてはめ込むタイプは穴を広げるようにカットして調節しましょう。
しかし、生地が分厚くカットできない場合は無理に進めるよりも別途購入がおすすめです。
吊りカンがない場合はゴムひもを使って背カンに取り付けると動きを邪魔せず取り付けが可能です。

Q.半カブセのランドセルはどうやって取り付けるの?

A.カブセの大きさに合うようにカットしたり透明なランドセルカバーを用意して、不要な分を折りたたんで挟み込む方法などがおすすめです。


3.ランドセルを傷めない!カバー使用時の「カビ・張り付き・色移り」対策


交通安全ランドセルカバー

黄色い交通安全ランドセルカバーを1年間付けっぱなしにすることは、ランドセルにとって大きなリスクを伴います。 お気に入りのランドセルをきれいに保つため、以下の点に注意してください。

① 本革(牛革・コードバン)の注意点

本革は湿気を逃がすために「呼吸」をしています。 ビニール製のカバーを密着させたままだと、内側に湿気がこもり、カビが発生する原因になります。 また、ビニールに含まれる可塑剤が革に癒着し、表面が剥がれてしまうケースもあります。

② 雨や雪で濡れた日のお手入れ

カバーの中に水が侵入すると、ランドセルの傷みや色移りの原因になります。
・カバーを一度すべて取り外します。
・柔らかい乾いたタオルで、ランドセル本体(ステッチや金具周辺)とカバーの水分を丁寧に拭き取ります。
・直射日光やドライヤーは絶対に使わず、風通しの良い日陰で別々にしっかりと乾かしてください。


ランドセルを拭く男の子

③ 長期休み(夏休み・冬休み・春休み)は必ず外す

夏休みなどの長期間、ランドセルを使用しないときは必ずランドセル本体からカバーを取り外して保管してください。 付けっぱなしによるカビ、ゴム跡の付着、素材の変色を防ぐことができます。
ランドセル本体とカバーは直射日光を避けて保管することがおすすめです。
洗浄して干す際も陰干しすることで素材の劣化や変色を防ぐことができます。

4.黄色い交通安全カバーに関するよくあるQ&A


Q.破れた、紛失したときはどこで買える?

A. 交通安全カバーは基本的に地域の交通安全協会や自治体からの無償配布品です。
もし登下校中に破れてしまった場合は、まず小学校の担任の先生や事務局に相談してみましょう。
予備があれば再配布してもらえることがあります。

学校に在庫がない場合は、地域の交通安全協会へ問い合わせるか、インターネット通販などで「黄色いランドセルカバー(市販品)」をご家庭で購入するケースもあります。

Q.いつまで付けるのが一般的?

A.一般的には「1年生の3学期(3月)まで」、つまり丸1年間取り付ける地域がほとんどです。
2年生になると通学にも慣れるため、黄色いカバーを外し、ランドセル本来のデザインが活かせる「透明なランドセルカバー」へ移行するご家庭が急増します。

ただし、地域や学校によっては2年生以降も義務付けられている場合があるため、学校のルールに従いましょう。

Q.破損してしまったらどうする?

A.小さな破れなら自身で補修することがおすすめです。
大きな破損になってしまうと、見た目が良くないだけでなく引っかかりやすくなってしまったり、カバー本来の保護機能や視認性が損なわれてしまう恐れがあるため、交換をすることをおすすめします。

5.まとめ|安全を守りながら、6年間大切に使いましょう


交通安全ランドセルカバーを抱える女の子

新1年生の交通安全をサポートする黄色いカバーは、お子さまの命を守る大切なお守りです。素材ごとの特性を理解し、週末や長期休みの陰干しなど、少しのメンテナンスを加えるだけで、お気に入りのランドセルを美しい状態で6年間守り抜くことができます。

これから始まる6年間が、お子さまにとって安全で、笑顔あふれる毎日になりますように。
監修者 皆川京子

皆川 京子(株式会社協和 広報部部長)

㈱協和に入社後、広報部に所属。入社当時、お子様の身体に不安を抱える親御様より、「とにかく軽いランドセルが欲しい」と要望を頂き、肩紐や機能を工夫し、一般的なランドセルよりも300グラム以上軽くしたオーダーメイドランドセルを開発。

このことをきっかけに「多くのお子さまにランドセルを背負ってもらいたい」というランドセルメーカーとしての願いを実現するため、障がいのあるお子さまのランドセルづくりに携わるかたわら、父母の会等の団体と交流を続け今日にいたる。